60代男性にとって、髪型だけでなくヘアケアもまた、その人の品格を左右する重要な要素です。しかし、誤ったヘアケアは、かえって髪や頭皮にダメージを与え、品格を損ねる原因にもなりかねません。ここでは、60代男性が避けたいヘアケアの落とし穴について解説します。まず、洗浄力の強すぎるシャンプーを毎日使うことです。若い頃と同じ感覚で、皮脂を強力に洗い流すタイプのシャンプーを使い続けると、年齢とともに乾燥しやすくなった頭皮に必要な油分まで奪ってしまい、フケやかゆみ、髪のパサつきの原因となります。頭皮環境が悪化すると、健康な髪の成長が妨げられ、薄毛や細毛の進行を早める可能性もあります。デリケートになった60代の頭皮には、アミノ酸系など、マイルドな洗浄成分のシャンプーを選ぶのがおすすめです。次に、コンディショナーやトリートメントを使わないことです。男性の中には「コンディショナーは女性が使うもの」という認識を持っている方も少なくありません。しかし、年齢とともに髪は乾燥しやすくなり、キューティクルも傷つきやすくなります。コンディショナーやトリートメントは、髪に潤いを与え、手触りを良くするだけでなく、髪の表面を保護し、外部からのダメージを防ぐ役割も果たします。特に、パーマやカラーリングをしている場合は、積極的に取り入れるべきです。三つ目に、髪を濡れたまま放置することです。シャンプー後、髪を乾かさずに自然乾燥に任せてしまう男性も多いですが、これは頭皮の雑菌繁殖や、髪のダメージにつながります。濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートな状態です。摩擦に弱く、枕などとの接触で傷つきやすくなります。また、頭皮が長時間湿っていると、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いやかゆみ、さらには薄毛の原因となることもあります。タオルドライでしっかりと水分を取り除いた後、ドライヤーで根元から丁寧に乾かす習慣をつけましょう。ただし、熱すぎる風を当て続けるのは避け、適度な距離を保って乾かすことが大切です。最後に、頭皮マッサージを全くしないことです。頭皮の血行不良は、髪の成長に悪影響を与えます。シャンプーの際に指の腹を使って優しくマッサージしたり、頭皮用ブラシを使ったりすることで、血行促進効果が期待できます。
品格を損ねる!60代男性が避けたいヘアケアの落とし穴