髪を真っ直ぐに伸ばす縮毛矯正のプロセスは化学的な結合の切断と再結合という非常に激しい反応を伴いこれが薄毛を気にする女性にとって致命的なダメージとなることがあります。縮毛矯正剤に含まれるアルカリ剤や還元剤は髪の内部のシスチン結合を切り離しますがこの過程で髪の主成分であるタンパク質が流出し髪がスカスカの状態、いわゆる多孔質毛になってしまいます。髪が細くなればなるほど一本一本の重量が軽くなり強度が低下するため結果として髪全体の密度が低下したように見え薄毛が際立つ結果となります。さらに縮毛矯正の仕上げに欠かせない高温アイロンによる熱処理はタンパク変性を引き起こし髪を硬く脆い状態に変えてしまいます。この熱ダメージが蓄積されると髪の水分保持能力が失われパサつきが目立つだけでなく根元からの自然な立ち上がりが失われて地肌に張り付くようなぺたんこ髪が完成してしまいます。薄毛を隠すためには髪の根元にある程度の弾力と立ち上がりが必要不可欠ですが縮毛矯正はこの重要なボリューム源を根こそぎ奪い去ってしまうのです。また薬剤が頭皮に残留した場合のリスクも見逃せません。酸化剤による活性酸素の発生は頭皮の老化を促進し毛母細胞にダメージを与える可能性がありこれが将来的な抜け毛の増加を招く一因となります。特に薄毛が目立ち始めた初期段階では頭皮のバリア機能も低下していることが多いため薬剤の刺激に対して過敏に反応しやすく頭皮環境がさらに悪化するという悪循環に陥りやすいのです。したがって薄毛とくせ毛を同時に解決したいのであれば縮毛矯正という選択肢は慎重に吟味されるべきであり安易に真っ直ぐさを追求するのではなくいかにして髪の芯を強く保ち根元のボリュームを死守するかという視点を持つことが何よりも重要になります。最新の技術では髪を硬くしない薬剤や低温での施術も可能になっていますが根本的なダメージがゼロになるわけではないという認識を持つことが美髪を維持するための第一歩となります。