私は十代の頃から強いくせ毛がコンプレックスで、三ヶ月に一度の縮毛矯正を十数年間も欠かさず続けてきましたが、三十代半ばを過ぎた頃、シャンプーのたびに指に絡みつく抜け毛の量が異常に増え、鏡を見るたびに分け目が広がっている現実に直面して愕然としました。最初は加齢のせいだと思い込もうとしましたが、美容師さんに「髪の体力が限界にきている」と指摘され、縮毛矯正の強力な薬剤と熱が私の頭皮と髪をいかに痛めつけていたかを初めて痛感しました。真っ直ぐな髪を手に入れる代わりに、私は自分の大切な髪のボリュームを犠牲にしていたのです。このままでは本当にはげてしまうという恐怖に駆られた私は、思い切って縮毛矯正を卒業することを決意しましたが、そこからの道のりは決して平坦ではありませんでした。新しく伸びてくるくせ毛と、矯正が残っている真っ直ぐな部分の境目が目立ち、髪はパサパサで広がり、何度も心が折れそうになりましたが、それでも頭皮を労わるために低刺激のシャンプーに変え、毎晩欠かさず育毛エッセンスで頭皮をマッサージし、内側から髪を強くするためにタンパク質や亜鉛を意識した食事を徹底しました。半年が過ぎた頃、少しずつですが根元から立ち上がるような元気な自毛が生えてきているのを感じた時の喜びは一生忘れられません。一年、二年と経過するうちに、以前の縮毛矯正をかけていた不自然なペタンコ髪とは違う、健康的で柔らかな髪質に戻り、周囲からも「髪にツヤが出て若々しくなったね」と言われるようになりました。今では自分のくせ毛を活かしたスタイリングを楽しめるようになり、縮毛矯正という呪縛から解放されたことで、髪だけでなく心までも軽くなった気がします。かつての私のように、薄毛が不安でも縮毛矯正をやめられないという人がいたら、勇気を出して一度髪を休ませてあげてほしいと伝えたいです。薬で無理やり形を変えるのではなく、自分自身の体から生まれてくる髪を慈しむことが、本当の美しさと自信を取り戻すための最短距離だったのだと、今の私は心から確信しています。