鏡を見るたびに広くなっていく分け目に絶望し、藁にもすがる思いで始めた薄毛治療でしたが、三ヶ月が過ぎ、五ヶ月が過ぎても一向に増える気配のない髪を見て、私は「女性の薄毛治療なんて結局は効果なしなのだ」と自暴自棄になっていました。インターネットの広告で見るような劇的な変化は私には訪れず、それどころか毎日薬を使い続ける手間やコストだけが重くのしかかり、いっそ全てを止めてしまおうと何度も考えたのを覚えています。しかし、その時通っていたクリニックのカウンセラーの方から「髪を育てるのは植物を育てるのと似ていて、土壌である体調が整わなければ肥料である薬も意味をなさない」という言葉をかけられ、私は自分の生活を振り返ってみました。当時の私は仕事のストレスから常に寝不足で、食事も不規則なコンビニ弁当ばかり、さらに冷え性で血行も最悪という、髪が育つはずのない最悪のコンプレックス状態にありました。治療薬が効果なしだったのではなく、薬の力を受け入れる準備が私の体にできていなかったのです。そこから私は、医師のアドバイスに従い、治療薬の継続に加えて、毎日七時間の睡眠確保と、湯船に浸かって全身の血流を良くすること、そして髪の主成分であるケラチンの元となる良質なタンパク質を意識して摂るように生活を一変させました。すると、あれほど停滞していた変化が、治療開始から八ヶ月目を過ぎたあたりで驚くほど現れ始め、美容師さんから「後頭部の髪にコシが出てきましたね」と言われた時は、嬉しさで涙が出そうになりました。以前は「効果なし」と決めつけていた同じ薬でも、体質改善と組み合わせることでこれほどまでに結果が変わるのかと、医学の力と生活習慣の相関関係を身をもって知ることとなりました。もし、今まさに治療を続けているのに変化がなくて苦しんでいる女性がいるならば、どうか短期間で判断を下さないでほしいと伝えたいです。髪の毛はあなたの心身の状態を映し出す鏡であり、外側からのケアが内側からのサポートと合致した瞬間、必ず変化の兆しは見えてくるはずです。効果なしと感じる時間は、体の中で何かが変わり始めている準備期間だと捉え、自分を信じてケアを続けることが、最終的に豊かな髪を取り戻すための唯一の道であると確信しています。今では以前のようなボリュームを取り戻し、以前よりも自分のことが好きになれた私は、あの時諦めなくて本当に良かったと心から思っています。
薄毛治療の効果なしと絶望した私の転換点