私が自分の髪の異変に気づいたのは大学二年生の夏のことでした。ある日、何気なく撮られた写真に写る自分の頭頂部を見て、周囲の友人と比べて明らかに地肌が透けている現実に言葉を失いました。それからの毎日は地獄のようで、授業中も後ろの席の視線が気になり、風が吹けば前髪の乱れを必死に直し、明るい照明の下に立つのさえ怖くなるほど精神的に追い詰められました。いわゆる若ハゲという現実に直面し、最初はネットで「ハゲ、治る、二十代」といった言葉を検索し続け、効果があると言われる高価なシャンプーや怪しい育毛トニックを買い漁りましたが、数ヶ月経っても抜け毛は減らず、むしろ進行していく生え際を見ては夜中に一人で泣く日々が続きました。誰にも相談できず、親にも内緒でアルバイト代を注ぎ込みましたが、状況は改善せず、一時は大学を辞めて引きこもりたいとさえ考えました。しかし、ある時ブログで同じ悩みを克服した同年代の方の記事を読み、勇気を出してAGA専門クリニックの門を叩くことに決めました。診察室で先生から「若いうちなら十分に間に合いますよ」と言われた時、ようやく暗闇の中に光が見えた気がしました。処方されたのはフィナステリドの内服薬とミノキシジルの外用薬で、副作用の不安もありましたが、先生の丁寧な説明を受けて治療を開始しました。開始から一ヶ月ほど経った頃、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起き、再び絶望しかけましたが、これが薬が効いている証拠だと自分に言い聞かせ、耐え抜きました。三ヶ月が過ぎた頃、鏡を見ると生え際に細い産毛のような毛が生え始めているのを見つけ、その時の喜びは一生忘れられません。そこからは加速度的に髪にコシが戻り、半年が経つ頃には以前の薄さがほとんど気にならないレベルまで回復しました。この体験を通して痛感したのは、自己流のケアでは限界があるということと、医学の力は本当に凄いということです。また、治療と同時に大好きだった深夜のカップ麺を控え、毎日七時間は寝るように生活を変えたことも、髪の回復に大きな影響を与えたと感じています。今、もし若ハゲに悩んで一人で苦しんでいる方がいたら、恥ずかしさを捨てて一刻も早くプロに相談してほしいと伝えたいです。あの時の勇気が、今の私の自信に満ちた毎日を作っています。髪の悩みは心が折れるほど辛いものですが、必ず道は開けますし、若いうちの行動がその後の人生を大きく変えることになります。
若ハゲの恐怖を乗り越えた私の発毛体験記